シェアハウスの審査は厳しい?審査基準や落ちる人の特徴を詳しく解説
シェアハウスについて考えている方の中には、「シェアハウスの入居審査ってなに?」「審査で落とされないかな」という悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
実は、シェアハウスの入居審査は賃貸の入居審査より易しい場合がほとんどです。賃貸マンションは3つの組織で審査しますが、ほとんどのシェアハウスは運営会社のみで審査するためです。
そこで、今回はシェアハウスの入居審査の基準や審査に落ちないための対策について詳しく解説します。
目次
シェアハウスの入居審査は厳しい?
シェアハウスの入居審査は賃貸マンションに比べて易しいと言われていますが、何が違うのでしょうか。
一般賃貸とシェアハウスの違いは生活スタイルだけでなく、入居までの流れや審査基準、必要書類の違いなどにあります。実は、一般賃貸にはない集団で生活するからこそのシェアハウス独自の審査もあります。
ここでは、一般賃貸の入居審査との違いを次の3点に注目して解説します。
- 入居の流れ
- 必要書類
- 審査基準
一般賃貸との違い
ここからは一般賃貸とシェアハウスの入居審査についての違いを解説します。
一般賃貸での入居の流れは以下のようになります。
- 物件を探す
- 内見を申し込む
- 入居審査(1~2週間)
- 契約
- 引っ越し
それに対して、シェアハウスの入居の流れは以下のようになります。
- 物件を探す
- 内見を申し込む
- 入居審査(3日~1週間)
- 契約
- 引っ越し
2つの流れを比較してみると入居審査にかかる日にちに違いがあることがわかります。シェアハウスは一般賃貸に比べて必要書類が少ないため、入居審査にかかる期間が短いのです。
一般賃貸の入居に必要な書類は主に次の7点を必要とすることが多いです。
- 申込書
- 身分証明書
- 印鑑証明書
- 住民票
- 収入を証明する書類
- 保証人関連書類
- 通帳
しかし、シェアハウスの入居には多くの場合、次の3点の書類で審査を受けることができます。
- 身分証明書
- 保証人関連書類
- 収入を証明する書類
シェアハウスの場合、一般賃貸よりも入居のハードルは低いですがシェアハウスだからこその審査基準もあります。共同生活をする上で問題がない人物であるかが重視されるため、金銭面的な審査に加えコミュニケーション能力や協調性などと行った人物審査もあるのです。
シェアハウスの審査の流れ
シェアハウスの審査の流れは以下のようになります。
- 物件を探す
- 内見を申し込む
- 入居審査
- 契約
- 引っ越し
まずはシェアハウス専用サイトなどで物件を探して運営会社に問い合わせてみましょう。
気になるシェアハウスを見つけたら内見をして申し込みを行います。中には内見をせずに申し込みができる物件もあるため、入居を急いでる場合には内覧なしの申し込みが可能な物件を探してみましょう。
申込みの際には入居審査の書類を提出する必要があります。必要な書類は身分証明書・保証人関連書類・収入を証明する書類の3点の提出を求められることが多いです。
審査には3日から1週間かかりますが、申し込みに不備がある場合はさらに時間がかかることがあります。そのため、記入漏れがないように確認することが大切です。
また、保証会社への加入が必須になっている場合には保証会社の審査が必要となるため、更に時間がかかることもあります。
このような場合では、管理会社が人物審査を行い、保証会社が支払い面での審査を行うといった流れになります。
入居審査に通ったらいよいよ契約・引っ越しです。
シェアハウスに入居する際の審査基準の主な項目
シェアハウスに入居する際の審査項目は主に次の5点です。
- 個人情報
- 緊急連絡先や連帯保証人
- 引っ越し理由
- 人柄や身だしなみ
- コンセプトに適しているか
それぞれついて詳しく解説します。審査基準をマスターしましょう。
個人情報
個人情報の確認には、顔写真付きの身分証明書と源泉徴収票や確定申告書などを使用します。
身分証明書では、現住所・氏名・年齢・性別などを確認します。シェアハウスによって性別を限定していたり、年齢制限があったりする場合があるので物件に問い合わせる前に確認しておきましょう。
源泉徴収票や確定申告書は職業や収入を確認するために使用します。シェアハウスの審査でも家賃の支払いのために経済力があることは必須ですが、現在無職の方は収入を得る方法を伝えておくのが安心です。家賃が月収の3分の1以下である場合は、審査に落ちることは少ないでしょう。
緊急連絡先や連帯保証人
緊急連絡先や連帯保証人は万が一入居契約者に連絡が取れないときに必要になります。
緊急連絡先に実際に連絡が入ることは少ないため友人でも問題ありませんが、管理会社によっては年齢制限を設けている場合や、何親等までなどの制限がある場合もあるため管理会社の規約を確認しておきましょう。
連帯保証人は、契約者と連絡がとれないときに支払いを肩代わりするために必要です。もしものことを考えて収入が安定した家族や両親に頼みましょう。親族に頼めない場合は、連携保証会社を利用するのも一つの手です。
もちろん緊急連絡先や連帯保証人に連絡がいかないことが第一ですが、万が一のことを考えて信頼できる方に相談しましょう。
引っ越し理由
なぜシェアハウスに引っ越したいのかという引っ越しの目的なども審査項目に含まれる場合があります。引っ越しの理由が以前の隣人とトラブルを起こしたというようなネガティブなものだと、審査に落ちやすくなるためです。
シェアハウスは一般賃貸よりも他人との関わりが多い物件です。そのため引っ越しの理由がネガティブな場合は、シェアハウス入居後もトラブルを起こすのではないかと危惧される可能性があります。
例えば、騒音トラブルを起こしていたり、家賃の滞納があった場合などにはマイナスポイントになってしまいます。
人柄・身だしなみ
人柄や身だしなみはシェアハウス入居の際の重要な審査項目です。一般賃貸の場合でも人柄を審査されることはありますが、コミュニケーション能力を審査するのはシェアハウス独自のものと言えるでしょう。
内見担当者の立場から見て、他人と共同生活を送れるかどうかがチェックポイントとなります。そのため、内見時には身だしなみを整え清潔感のある服装を意識しましょう。
清潔感があると物件も綺麗に使ってもらえそうだと判断され、落とされることは少なくなります。内見担当者と会うときには、次のようなことに気をつけると良いでしょう。
- 笑顔で挨拶、受け答えする
- 目を見て話を聞く
- 書類の提出期限を守る
物件コンセプトに適しているか
シェアハウスの物件コンセプトに適した人物であるかどうかも審査項目に含まれている場合があります。
物件コンセプトとは、イラストレーターやお笑い芸人限定のようなものです。仕事をコンセプトにした物件や趣味をコンセプトにした物件などさまざまなものがあります。
シェアハウスのコンセプトを設けることで同じ趣味や価値観の方が集まりやすくなり、距離が近づくという利点があります。そのため、自分の求めているコンセプトとマッチしているかを事前に確認しておきましょう。
物件コンセプトに適していない人物だと判断されると、物件の雰囲気をまもるためにも審査で落とされる可能性があります。マッチした物件を探して、自分と共通点がある住人と繋がるチャンスを増やしましょう。
シェアハウスの入居審査に落ちる人の特徴
ここまでは入居する際の審査項目について説明してきました。では、入居審査に落ちる方とはどのような方なのでしょうか。
次の4点にあてはまる方が審査に落ちやすいとされています。
- 印象の悪い方
- 協調性がない方
- 支払い能力がないと判断された方
- コミュニケーション能力が極端に低い方
印象の悪い人
内見担当者への印象が悪い方は審査に落ちやすくなります。印象の悪い方というのは愛想が悪かったり、話をちゃんと聞いていなかったりする方のことです。
無断で待ち合わせに遅刻したり書類の締め切りを守らなかったりすると大幅に印象がダウンします。そのため、最低限のルールやマナーは守るようにしましょう。
また、内見時などに不衛生な恰好だと物件を綺麗に使ってもらえないかもしれないと思われる場合があり、悪印象につながる可能性があります。
印象が悪い方は同居者とトラブルを起こすかもしれないと心配の種になるため、内見担当者には特に誠実な対応を心がけましょう。
協調性がない人
協調性がないと判断されると入居審査に落ちやすくなります。シェアハウスは前述したとおり、一般賃貸とは違い他の住人との共同生活になります。
住民同士で協力して生活しなければならないのに、協調性がない方がいると他の入居者の不満が溜まり快適に生活することができません。そしてこのような不満はトラブルに発展しやすく、管理会社が避けたい事態でもあります。
協調性はシェアハウスに入居する上で重視されるポイントなのです。
そのため、協調性がないと判断された方は入居審査に落ちやすいのです。
支払い能力がない人
支払い能力がないと判断された方は審査に落ちる確率が上がります。これは一般賃貸でも同様のことがいえますが、家賃を払えないと管理会社もしくはオーナー側の損失となってしまいます。
そのため、どの物件でも支払い能力の審査項目があるのです。家賃が月収の3分の1以下であれば審査に通りやすくなるでしょう。
しかし、無職だからといって必ず落ちるわけではありません。無職の場合はどのように収入を得る予定なのかを伝えると支払い能力があると判断される場合があります。
無職で収入を得られる予定がない方は審査に落ちる可能性が高いですが、収入や貯金があればそれをアピールしましょう。
コミュニケーション能力が極端に低い人
シェアハウス独自の項目として、コミュニケーション能力の高さも審査項目に含まれます。シェアハウスは他の一般賃貸とは違い、一つの家を共有する生活スタイルです。
そのため、共有スペース内で他の住人と協力して生活しなければなりません。コミュニケーション能力が極端に低いと他の入居者との意思疎通ができずトラブルになることも考えられます。
前述したように、シェアメイト同士のトラブルは管理会社が最も避けたい事態でもあります。コミュニケーション能力の項目で落とされないように、最低限の挨拶や返事をするように心がけましょう。
シェアハウスの入居審査に落ちないための3つの対策
シェアハウスの入居審査に落ちる人の特徴について説明してきましたが、何か対策方法はあるのでしょうか。対策が分かればシェアハウス入居への道はぐっと近づきます。
ここでは次の3点にしぼって詳しく解説します。
- 最低限のモラルやマナー
- 収入
- 虚偽申告
最低限のモラルやマナーを心がける
シェアハウスの審査項目で印象が悪い方や協調性がない方、コミュニケーション能力が極端に低い方は落とされることは前述しました。
このような判断をされないためにも、次の3点には注意するようにしましょう。
- 服装
- 対人能力
- 常識的な行動
面接などでも清潔感が重要視されるように、入居審査でも清潔感はその人を判断する大きな材料となります。内見に行く際には、清潔感のある服装で行くようにしましょう。
対人能力については、悪い印象を与えないような最低限のコミュニケーションを心がけましょう。
また、書類の提出期限を守ることや遅刻しないことなどの常識的な行動も大切です。内見担当者に会う時も審査だと思い、モラルやマナーを守りましょう。
収入をどのように得るかを証明できるようにする
シェアハウスに入居できる金額の収入がないと入居は難しいでしょう。これは一般賃貸でも同じことが言えます。
安定した収入がある方は月収を証明しましょう。もし、無職やフリーターである場合はどのように収入を得るのか、今後働く予定があるかなどを話しておきましょう。
就職活動中であれば、すでに内定をもらっている会社の内定証明書を提出するなどして収入の見込みがあることを証明することが大切です。
貯金がある方は銀行口座の残高証明書を提出することで、入居が認められる場合もあります。支払い能力の証明に関しては、管理会社ごとにルールが異なるため事前に確認しておくことがおすすめです。
申込みで嘘の情報の申告をしない
シェアハウスの審査項目に不安があるからと言って虚偽の申告をしてはいけません。内見担当者との会話では取り繕えても健康保険証などの書類から必ず嘘だとわかります。嘘をついても得することは一つもありません。
特に雇用形態など嘘をつかないようにしましょう。正社員でなくても入居できるシェアハウスはあります。
また、嘘をつくことで「信用できない」と思われ最低限のモラルやマナーが欠けていると判断されてしまいます。嘘の申告をすることで余計印象が悪くなってしまうので、必ず真実のみを申告しましょう。
万が一審査に落ちた場合は審査なしの物件も検討しよう
万が一審査に落ちてしまっても落ちた理由は教えてくれない場合がほとんどです。そのため、審査に落ちた管理会社の別の物件に再度申し込んでも落ちる可能性が高くなります。
審査に落ちてしまった場合は、審査なしの物件も検討しましょう。審査なしのシェアハウスは少ないですが、審査項目が少ないシェアハウスは多くあります。
自分が落ちた原因を考え、その原因をなくすかその項目が審査に必要ないところを探しましょう。収入がなくて審査に落ちたのであれば、何か安定した収入源を見つけてから入居を申し込む、もしくは保証会社に加入すれば無職でも入居ができる物件などを探してみましょう。必ずあなたにぴったりのシェアハウスが見つかるはずです。
まとめ
シェアハウスの審査項目は、コミュニケーション能力など独自のものがあります。入居審査で落とされないためにも、最低限のモラルや常識が必要となるため、不安な方は人に失礼なところはないか確認してもらうようにしましょう。内見担当者と会うときはマナーを守るようにしましょう。
シェアハウスのコンセプトが設定されている物件や年齢制限がある物件などもあるため、問い合わせ時や内見時などに確認しておくことも大切です。入居審査項目や落ちないための対策を確認して、スムーズなシェアハウスへの入居を目指しましょう!